相談・依頼の背景

80代の女性(依頼者)から、遺産分割に関するご相談・ご依頼をいただきました。
被相続人は依頼者の夫であり、2年前に死亡しました。
法定相続人は、依頼者のほかに8名おり(被相続人の兄弟姉妹および甥姪)、遠方に住んでいる人もいました。

遺産は、預貯金が約2700万円余りと、不動産を合わせると、総額約3800万円余りでした。
依頼者は、多数いる相続人との遺産分割をどのように進めればよいか分からずに、時間だけが経過していました。
そして、ご自身だけで手続を進めるのは困難であると考え、当弁護士法人に対応をご依頼いただくこととなりました。

当弁護士法人の活動と結果

当弁護士法人の弁護士は、8名の相続人に対し、遺産分割の話し合いを求める旨を記載した書面を送付しました。
これに対し、相続人ひとりひとりの反応は様々でした。
依頼者の単独相続に同意する人、代償金の支払を求める人、態度が煮え切らずに返答に時間がかかる人、遺産分割とは直接関係のない様々な懸念点を述べる人などがいました。
そこで、当弁護士法人の弁護士は、相続人ひとりひとりの反応に合わせ、適正額の代償金を提示する、態度をはっきりさせるように促す、懸念点に関する説明を尽くすなど、粘り強く交渉を続けました。

その結果、代償金の支払を求めた相続人2名には合計150万円の代償金を支払い、その他の相続人6名は代償金の支払なく、依頼者が全ての遺産を取得する内容で遺産分割協議を成立させることができました。
これにより、依頼者は、3650万円余り(遺産総額3800万円余り-代償金合計150万円)の遺産を獲得しました。

ご依頼から4か月ほどで遺産分割協議を完了することができました。

解決のポイント

相続人が多数いるために遺産分割が滞るという例も散見されます。
当弁護士法人では、相続人が多数に上る事案であっても、粘り強く交渉を行って協議による早期解決を目指します。
本件では、当弁護士法人の活動により、ご依頼から4か月程度で解決に至りました。