１　相談前の状況

依頼者は３０代の会社員の女性であり、夫は４０代の会社員でした。
結婚歴は６年であり、子どもが２人いました。
夫のモラハラが原因で依頼者が子どもを連れて家を出て、夫婦別居状態となっていました。

２　相談・依頼のきっかけ

依頼者は、別居後間もなくの時期に夫と離婚の話し合いを試みたり、離婚調停を申し立てたりしましたが、夫が離婚に応じなかったため、離婚を成立させられずにいました。
その後、依頼者は別居から約３年経過後に再び離婚調停を申し立てましたが、ここでも夫は離婚を拒否し、調停は不成立で終了となりました。
そこで、依頼者は今度こそ離婚問題に決着をつけたいと考え、当事務所にご相談・ご依頼いただきました。

３　当弁護士法人の活動

当弁護士法人の弁護士は、ご依頼時点で別居開始後３年半以上が経過しており、夫のモラハラなどの事情を踏まえれば、婚姻関係の破たんが認められると判断し、依頼者の同意のもとに離婚訴訟を提起しました。

４　当弁護士法人が関与した結果

離婚訴訟では、夫も弁護士を立てて、離婚に応じないとする主張をしてきました。
これに対し、当事務所の弁護士は、夫のモラハラを含む婚姻関係の破たんを裏付ける具体的事実の主張・立証を行うなど、必要となる訴訟活動を進めました。

その結果、裁判所からは、依頼者側が有利であるとの心証が開示され、その心証に沿った和解案が示されました。
そして、依頼者と夫が裁判所の和解案に応じる意向を示したことから、別居から３年半以上動かなかった離婚問題を解決し、離婚を成立させることができました。

５　解決のポイント

配偶者が離婚を拒否する場合、最終的には裁判で解決を図ることとなります。
そして、裁判で離婚が認容されるためには、法律上の離婚原因が存在することが必要であり、その一つが婚姻関係の破たんです。
本件では、当弁護士法人の弁護士が粛々と婚姻関係の破たんを裏付ける主張・立証を行ったことにより、離婚を成立させることができたものです。
離婚問題が長期間進展していない場合であっても、弁護士の介入により好転することも多いですので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。